本棚になった男

好きなことをやって消えていく。

一冊目 『〈在る〉ことの不思議』 著者 古東哲明

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〈在る〉ことの不思議 / 古東哲明 【本】
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私のような人間が  〈在る〉ことの不思議

 

  エマニュエル・レヴィナスは「存在の禍悪」と表現しました。

  私たちはなんとなく受け入れているのかもしれませんね、ニヒリズムを。

  存在・生きているということ、そんなことには意味はないし、理由もない。

  同様に、目的もない。挙句に、存在は有限です。

  あぁ、なんて無価値なのでしょう。

 

  というところから始まる、ある意味で能天気ともいえるような、一冊。

  目的は、存在の肯定。神秘を見出す。

 

  ニヒリズムにはまだ先があるのだ。語られていない神秘性が。

 

  存在に意味はない。なのに私は、私たちは〈在る〉。なぜ?

 

  こういったことがについて、ハイデガーの思想を咀嚼し私たちに語りかける。

 

  なんとも魅力的な一冊だ。

 

  • 著者 古東哲明

  手に取りやすく、読みやすい一冊。『瞬間を生きる哲学──〈今ここ〉に佇む技法

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